贅沢は味方

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グレートギャッツビー 本と月組の感想

華麗なるギャッツビーの村上春樹翻訳を10年位前に読んだけど、なぜこれがこんなにも名作と言われるのか分からなかった。

 

そして、月組の予習で改めて読み直したけども、未だに分からない……原語で読まないと良さは分からないのだろうか?英語版読む様な英語力はないけど。

 

 

 

登場人物は揃いも揃って狂ってる。

ジェイはストーカーチックで元恋人への執念深さは少し怖いものがあるし、

デイジーは現実から逃げるための不倫、瀕死の白鳥を踊りたいって現実直視できてない、夢見る乙女、気ままなお嬢さんのまま。

トムはお坊ちゃん体質の自己中男だし

マートルも旦那もおかしな奴ばかり。

 

宝塚版ではジェイの執念深さは真っ直ぐさに、デイジーの不倫は純真さの様にも見えた。

本を読んで感じたなんで?や違和感がちょっ美しくまとめられている気もするけど。

 

ジェイのアンバランスさ、トムの魅力、ニックの平凡さ、ジェイの父親。歪だ美しさに引き込まれました。主要キャラもさることながら、脇役の演技も面白いのよね、千海さんの警視総監、キャディーとかスキャンダらカメラマン佳城さんとか。

 

「朝日が登る前に」のキラキラしたイントロは地平線から太陽が昇って海がキラキラ光ってルナを想像させて、それがジェイの未来への希望を表してるんだなと、歌詞も含めて楽曲の素晴らしさを改めて感じました。ジェイは光を目指して闇を沼をもがいていたんだろうか。彼の思いは殺されることで報われたんだろうか?ディジートムは何もなかったかの様にこの後も華やかな生活を送り続けるのか。

人生とはどんなに努力してても、なんで思い通りに行かないんだろうか。

などと、ポツポツと観劇後の余韻に浸って考え込んでしまいました。

 

ムラの公演がほぼ休演となり、観劇予定がなくなったのは残念だったけど、早も読み返せたし東京でも何度か見れて公演もほんま楽しめて結果オーライですね。次回月組公演も楽しみ。

 

*初見、上手の花道が見にくくて

タクシーの運転手さん演技うまいな、誰だろ?と思ったらじゅんこさんでした。